南太平洋の最強アイランドを体験しよう!

ラロトンガ島は、南太平洋の特徴と素晴らしさを凝縮したような島だ。コンパクトな島なのに、様々なアクティビティーと美しい景色、抜群のビーチ、ポリネシアの文化、リゾートホテルがバランス良く存在している。物価も比較的安く、日本からの距離の遠さばかりが強調される南太平洋で、以外に身近な存在と言えるだろう。リーズナブルに南太平洋の魅力のすべてを味わえるラロトンガは、ある意味最強のリゾート・アイランドと言える。

ラロトンガ島は周囲約32kmのコンパクトな島だが、その周囲はすべて白砂のビーチに囲まれている。レンタカーを借りてドライブしても、全く渋滞なく約40分の快適なドライブを楽しむことができる。

DAY 1

【AM】最強の極楽ビーチ、ムリ(MURI)へ行ってみよう!


ラロトンガ島で最も人気の高いのが、島の東側にあるムリ・ビーチだ。島で最も美しいビーチと言われるだけあって、この地域には多くのホテルやレストランが立ち並ぶ。このエリアのホテルに泊まれば、歩いて色々なレストランに行く事ができるので便利だ。ビーチはもちろん美しい白砂。ビーチからそのままエントリーしてシュノーケリングするだけで、多くの熱帯魚を見ることができる。

ムリ・ビーチに宿泊していなくても心配はご無用。ラロトンガ島のすべてのホテルから、ムリ・ビーチに行くツアーに参加できる。ツアーはただビーチに連れて行ってくれるだけではなく、無人島ツアーやバーベキュー・ランチなどが付いているものもある。ツアーに参加すれば、ビーチからでは泳ぎ切れない場所にあるシュノーケリング・スポットに連れて行ってくれる。このエリアは自然環境保護区になっているので、魚たちも極めてフレンドリー。多くの海の生物との出会いを堪能できる。

また、ムリ・ビーチ近辺では、ウォーターアクティビティ−も豊富にある。陸地から離れたリーフに護られているので波も穏やか。ウィンドサーフィンやSUP を楽しむには持って来いのビーチだ。グラス・ボトムボートで、海の上から見事な珊瑚礁と魚たちを存分に楽しめるのも、海水の透明度が高いクック諸島ならではのアクティビティーだ。

【PM】首都アバルア探訪。


ラロトンガ島の首都は「アバルア」という街。アバルアは島の北側に位置し、国際空港から5分程度の距離にある。街にはショッピングセンターや銀行、郵便局、官公庁などがあるが、車で走っているとあっという間に街を通り過ぎてしまう(因みにラロトンガ島には信号機は1台もない。もちろん他の島にもない)。平日の昼間ならお店が開いているので、ちょっとしたお土産や、クック諸島特産のブラックパールを販売している店などをのぞいてみよう。

アバルアの街で長い時間を過ごすのは難しい。ラロトンガの名所を巡るツアーに参加するのも良いだろう。ツアーでは、マオリの魂の帰する場所と言われる「ブラックロック」や、ポリネシア古代宗教の祭祀殿跡、タロイモやノニの実を育てている畑、クック諸島の行政府などを効率良く回ってくれる。

また、レンタカー&レンタルスクーターやバスの便が非常に良いので、自分だけで島を回ってみるのも一興だ。交通量は少なく、道路も比較的きれいなので、日本で車を運転している人なら問題なく島を一周できる。路線バスの利用方法も大変分かり易く、島の周回道路を時計回り・反時計回りに1時間に1回ずつ運行している。乗りたい場所で乗って、降りたい場所で降りれば良い。

DAY 2

【09:00-12:00】


ラロトンガ島を訪ねたら、是非とも参加したいツアーのひとつが「パさんと行くトレッキングツアー」だ。パさんはラロトンガ出身だが、現役のツアーガイドながら既にクック諸島の伝説の人物となっている。タヒチまでイルカと共に泳いだ事があるという伝説もスゴいが、ラロトンガ島のジャングルに関する知識も極めて深い。ただ単にトレッキング・ツアーに参加するのではなく、「パさん」と共にラロトンガのジャングルに分け入ってみるというのは特別な体験だ。


ジャングルに入ると、かつてのこの島の住民達の暮らし方や様々な生活の知恵を知ることができる。特にパさんの薬用植物への知識は深く、様々な植物のヒーリング・メディシンとしての使い方を教えてくれる。ここで知ったポリネシアの先人達の知恵は、ある意味で都会の暮らしにも大いに役立つだろう。

パさんと行くトレッキングの行程は決して楽なものではなく、約3kmに渡って起伏の激しい山の中腹を進む結構激しいツアーとなっている。海抜400mの山にまで続く険しい道のりにきっと息が切れるだろうが、霊峰「ニードル」の麓まで進んだ時の素晴らしい眺めに、きっと心洗われることだろう。

【18:00-22:00】


ポリネシア文化と長く深く関わり、その伝統を色濃く残しているクック・アイランズ。滞在中にはハワイやニュージーランドとは一味違った文化を体験できる。ラロトンガには「テ・ヴァラ・ヌイ・ビレッジ(Te Vara Nui Village)」と「ハイランド・パラダイス・カルチャラル・センター(Highland Paradise Cultural Center)」の2つのポリネシア文化体験施設がある。それぞれ営業日が異なるので、滞在日程に合わせて利用施設を検討しよう。

伝統的な工芸品や習慣・食べ物などに興味は尽きないが、圧巻は筋骨たくましい男性と美しくしなやかな女性が繰り広げるポリネシアン・ダンスのパフォーマンスだろう。継承された伝統の多くが大変貴重なものだが、間近に見る若く卓越したテクニックを持つダンサー達のパフォーマンスに「形式」でなくリアルなポリネシアの「血脈」を感じる。100万の言葉で語られるポリネシアを学ぶよりも、世界屈指のポリネシアン・ダンス・パフォーマンスを前にリアルなポリネシアの風に直接触れてみよう。

DAY 3

【10:00-12:00】


日曜日の朝、クック・アイランズに滞在するあなたはラッキーだ。19世紀にポリネシアの島々を訪れた宣教師達の伝播により、クック諸島はキリスト教が深く浸透している。住民のほとんどはポリネシア文化を尊重しつつ、キリスト教徒となっている。プロテスタント系の教会が多く、住民は老いも若きも熱心に教会に通う。

明るく風が心地良く通り過ぎる教会では、英語とマオリ語による説教が行われる。賛美歌は美しく厳かなマオリ語で奏でられる。日曜日の朝は少し早起きをしてホテルの近くの教会に行ってみよう。ミサの後は近くの学校で軽食が振る舞われる。